まずは、話してみる

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僕はケニアで生まれた。

肌の色が違うから、物心ついた頃から、自分より幼い子どもに物乞いをされていた。ケニアだけじゃなくて、ガイアナでも、ミャンマーでも、ガーナでもそうだった。7歳のころ、物乞いをしてくる男の子にお小遣いを渡そうとして、父さんに怒られたのを覚えている。目の前で泣いていた腕のない子どもが、マフィアのビジネス道具だということを知らなかった。

現地の学校の学芸会で、友人たちと踊る幼いころの代表
現地の学校の学芸会で(中央が僕)

頭で理解するよりも先に、格差というものが、本当に絶望的で、残酷で、どうしようもなく構造的なものだということが、原体験に刻まれている。教育も、経験も、経済的な状況も、ほとんどすべては環境に依存する。パソコンの前に座っているエリートたちも、活躍しているスポーツ選手も、僕も、たまたま恵まれた環境にいたから、あるいは降りかかった困難が乗り越えられるものだったから、いまの場所に立っている。個人の努力を否定したいわけではない。僕らはみんな、どうしようもなく埋まらない現実の溝を、他人との間に無数に抱えながら生きている。

埋まらないものを、無理に埋められるかのように語って、教育格差の是正を掲げたいわけではない。それでも、10代の子どもたちが、自分の人生に向き合い、何かを好転させるチャンスを掴むために挑戦する受験だけは、等身大の自分のままで挑戦できる機会が開かれていてほしい。積み上げてきた学習がなくても、恵まれた家庭や環境に縁がなくても、挑戦できる社会であっていいはずだと思う。

総合型選抜を、「経験を持っている子が有利な仕組み」から、この国に暮らす全ての少年少女が胸を張って挑戦できるチャンスへ変える。
そのために、この塾をつくった。

Tsubasa
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まずは、話してみる。

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